アキラとあきら

2017.09.18
アキラとあきら

池井戸潤の最新作がいきなり文庫本にて登場。
最新作といっても10年以上前に書かれてずっと眠っていたところ、
ドラマ化をきっかけに世に出てきたとか。
1970年代から2000年の約30年。
オイルショックからバブル期、失われた10年、さらに21世紀へと、
二人の「アキラ」の生きざまが順番に描写されていくリズムの良さ。
背景の産業中央銀行はあの半沢直樹と同じ設定。
「金は人の為に貸せ」。
研修中に習ったこの言葉こそがこの物語の基軸と感じました。
最後はすっきりハッピーエンド。
これぞ現代版水戸黄門。
NHKの「鉄の骨」や民放の「半沢直樹」の様に
長編がゆえに映画よりもドラマ向きな池井戸作品。
圧巻にして極上。
池井戸作品から読書の秋が始まりそうです。
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